ダイエットやボディメイク、エクササイズ的な印象もあるピラティスですが、本来はリハビリから発展しています
ポールスターピラティスは、臨床治療とピラティスを融合させたリハビリテーションに特化したピラティス流派
理学療法士やトレーナーのスキルアップとしてもお薦めしたい流派の1つです

スポーツ現場/医療施設のスキルアップにピラティスを選ぶ人も増えています!
ポールスターピラティスとは?特徴と内容、費用を解説【ピラティス資格講座】
リハビリテーションに基づいたピラティスカリキュラムのポールスターピラティスは、1995年にマイアミで設立されました
ポールスターピラティスの養成講座は、米国内だけでなく28カ国以上のライセンシーとの取り決めにより各国で開催されています
認定講師所属の専門スタジオだけでなく、医療施設、舞台芸術の研究所、フィットネス施設などでレッスンを受けられます
ポールスターピラティス養成講座の特徴
ポールスター養成講座の特徴は、科学的根拠に基づいたカリキュラムや、実践と対話を重視した教育です
ピラティスの原理原則に、徒手的(自分の力以外に頼るものがないこと)スキル・身体意識・運動制御理論の原理が加わった内容を習得
また、観察やティーチング、ケーススタディの練習を通して課題解決のスキルやアセスメント(評価)スキルを養います
ポールスターピラティス養成講座の内容
ポールスターピラティス養成講座は主に下記のコースが用意されています
Gateway(入門)コースは、はじめてポールスターピラティスを受ける未体験の人向けコースで、インストラクター資格取得コースではありません
インストラクターを目指す人は、認定コースへと進みます
▶Gateway(入門)コース
- マット1
- マット1/イクイップメント
- リフォーマー
▶認定コース(プロフェッショナル)コース
- マット
- リフォーマー
- コンプリヘンシブ(スタジオ/リハビリテーション)
Gateway(入門) 各コース
共通内容:ポールスター資格コースの最初の重要な構成要素の授業
ピラティスの歴史、動きの原理、職業論理を習得
授業構成は、3時間のオンラインと実技2日間
各コース修了時には修了証書が発行されますが、インストラクター資格取得コースではありません
ポールスターピラティスインストラクターを目指す場合は、次の認定コース受講が必要です
認定コース マットコース
グループマット指導の基礎と応用、マットピラティスの深い理解
機能解剖学に強いポールスターならではのマットピラティス指導を習得
認定コース リフォーマーコース
リフォーマーの基礎知識やグループレッスン指導、リフォーマーのパーソナル場面での活用法を習得
認定コース コンプリヘンシブ(スタジオ/リハビリテーション)コース
6つのピラティス専用マシン(リフォーマー、トラピーズテーブル、チェアー、ラダーバレル、スパインコレクター、マット)を使用したパーソナル指導法を習得
目的とバックグラウンドにより、スタジオ/リハビリテーションの2コースから選択
※受講には諸条件あり
認定コース マット/リフォーマー 共通の流れ
- Gateway(入門) :2日間
- PPオンライン(自宅等オンライン学習):10時間
- 各 Intermediate(中級):2日間
- 各 Advanced(上級) :2日間
※コース開催時間 主に9~18時
上記全て受講後、およそ約半年後に認定試験があります
そちらに合格後、各コースのポールスター認定インストラクター資格を取得
(コンプリヘンシブコースもほぼ同様ですが、ピラティス受講経験などの諸条件があるため、直接の確認をお薦めします)
ポールスターピラティス養成講座の費用、期間、試験、更新
Gateway(入門)各コースごとの受講も可能ですが、こちらでは各コースパッケージ料金をご紹介します
詳細は、説明会にて直接ご確認ください
- 認定コース マット
パッケージ料金 300,000円(税込)
認定試験 58,000円(税込)
- 認定コース リフォーマー
パッケージ料金 365,000円(税込)
認定試験 68,000円(税込)
- 認定コース コンプリヘンシブ(スタジオ/リハビリテーション)
パッケージ料金 775,000円(税込)
認定試験 78,000円(税込)
▶認定試験 各コース受講から約半年後に開催
▶マット/リフォーマー資格試験の主な内容
- 選択問題50問の筆記試験(総計150点)
パート1.パート2(約2時間.各50点)とパート3(約1時間50点)
- 筆記:問題解決型のケーススタディ(50点)
- マット/リフォーマーの模擬クラス実施と参加(50点)
▶資格更新 2年毎に更新手続き要、有料(2025年1月現在:75$/所定期日を過ぎて申請する場合は150$)
▶更新条件 各資格の所定要件を満たした上で期日までに申請
ポールスターピラティス養成講座のメリットデメリット
▶メリット
- 臨床治療とピラティスを融合させたリハビリテーションに優れた指導を学べる
- タクタイル指導(体にふれて正しい動きや姿勢を誘導する)を習得できる
- 一般向けだけでなくスポーツや舞台芸術の現場でもいかせるピラティスを学べる
▶デメリット
- 理学療法士向けの内容も多いため、全くのピラティス初心者だと難度が高い可能性あり
- コンプリヘンシブ認定コースは特に、基本的な解剖学や生理学の知識がある前提となっているためさらに難しく感じる可能性がある
- 比較的、時間や費用がかかるため慎重な検討が必要
まとめ
多くの人は、身体に不調を感じてから病院へいくことが多いと思います
ですがその現場で働く人の中には、そうなる前に何かできればといった葛藤を抱く人も少なくありません
ポールスターピラティスであれば、理学療法士やスポーツトレーナーの経験をいかしながら、そういった予防へのアプローチも可能になるでしょう