大人バレエレッスンへ行くと、多くの大人バレリーナさんが、どこかを痛めています
それでもレッスンを続けている人が多く、バレエはケガと付き合うもの…というイメージがあるかもしれません
でも、出来るだけ怪我無く、動けるカラダで、長く踊りたいですよね
今回は、大人バレエ初心者の方へのピラティスを10年以上続けているトレ子が、長く踊るために一番大切なことをご紹介します
難しいことはありませんので、ご安心くださいね

楽しく踊り続けるための、ヒントになれば嬉しいです!
動くカラダで長く踊るためいに今すぐ始めたい習慣【大人バレエ】
大人からバレエを始めると、その難しさに驚く人が多いと思います
立つだけで精一杯、順番を追うだけで精一杯、カラダも全然思うように動きません
私なんかは最初、レッスンで使われる言葉から分かりませんでした笑
例えばラジオ体操は、大体の動きも流れも知っています
次に何がくるか分かるので、カラダも準備ができます
でもバレエは言葉すら分からないので、それが出来ずポカンとするばかり…
『バレリーナからの手紙』という本があったのですが、バレエに通いはじめてすぐにそれを購入
バレエ用語と動きをすり合わせることからのスタートでした

この本は、中古で探すとまだあると思います
大人バレエって、どう?
私のように、全然知らないけれど「やってみたい」「好き」の気持ちだけで大人バレエを始めた人は多いと思います
その後、ピラティスインストラクターになり大人バレエ初心者の人へ指導をするようになりました
そこで感じているのが「バレエをする体の準備」がとても大切だということです
例えば、1日中デスクワークの人は上半身がガチガチで、足腰にむくみがあります
一方、立ち仕事の人は、脚はパンパンで、腹筋に力がないことも多々あります
そして多くの場合、そうしたカラダのままで、バレエレッスンを受けます
すると、コリ・固さ・強さに偏りがあるままで、あのバレエの動きに取り組むので、とても動きにくいんですね!
もちろんレッスン前にストレッチ時間はありますが、たまったコリをほぐすには、量が足りません
踊りに向いているカラダを持っているのに、その力を発揮できていない…そんな大人バレリーナさんは、実はとても多いと感じています

仕事後、ほぼストレッチなしでバレエレッスンへかけ込んでいませんか?


動くカラダで長く踊り続けるために大事なこと
そうした、コリ・固さ・強さに偏りがあるままでバレエを続けると、その偏りが強くなることが多いです
強いところはさらに固く、弱いところはそのまま力がないままに…
脚の力だけでポアントで立ったり、勢いでジャンプをしたり…その結果、ケガや痛めるといったことに繋がります
そこで大事なことが『筋肉の弾力性』です
筋肉は、強いだけでもトレーニングをするだけでも、ほぐすだけでもストレッチをするだけでもNG
レッスン前にストレッチをするのも、レッスン後にアフターケアをするのも、筋肉の弾力性を保つためです
例えば、腹筋が割れていても、高く飛べない、伸びのある踊りができないケースもあります
この原因は、強いけれど弾力性がないから
またカラダが柔らかいのに、しょっちゅう捻挫をする等も、関節がゆるくその周りの筋肉に弾力性がないためです

強くて柔らかい、伸びるけれど引き戻せる、そんな筋肉を目指すことが大切なんですね!
大人バレエで多いケガ
先ほども書きましたが、カラダのコリ・強さの偏りをそのままにしていると、ケガが多くなります
大人バレエをしている人に、特に多いケガは、下記の3つ
- ふくらはぎの肉離れ
- 繰り返す捻挫
- 座骨神経痛

心当たり、ありませんか?
ふくらはぎの肉離れ
ふくらはぎの肉離れは、ふくらはぎに強いストレスが連続でかかった時におきやすいです
一度ふくらはぎになると、3週間~2カ月程度の安静が一般的
この大きな原因の1つが、疲労の蓄積です
リハーサルが重なる発表会前ほど、肉離れをおこす大人バレリーナさんは多いので、日頃のケアは必須
そうならない為にも、日頃から、レッスン前後はストレッチ・マッサージをしましょう
その時には、同じ方向だけでなく、様々な角度からほぐすのがお薦めです
▼さらに詳しくはこちらにまとめています!

繰り返す捻挫
捻挫は、足首を不自然な方向へひねった時に起こります
例えば、アラベスクでルルべ→アテールの時
毎回、足首で微調整するクセがあると、捻挫を繰り返すケースが多いです
捻挫は、膝下・脛のねじれや足首がゆるいことなども原因です
ここで大切なのが、腫れていないから、あまり痛くないから…と放置しないこと!
放置せず、捻挫の原因に対応することが、長く踊るためには大切です

捻挫は放っておく人が多いので、気を付けてくださいね!!


座骨神経痛
お尻からかかとにかけて、しびれるような痛みがあるのが座骨神経痛です
痛みがひどくなると、歩くだけで痛い・じっとしていても痛い…というケースも
でも実は、本当の座骨神経痛ではなく、お尻のこりすぎが原因ということも多いのが大人バレリーナさんです
バレエはお尻の筋肉を酷使するため、そこに疲労がたまりやすいです
「お尻を締める」といった注意も多い大バレエですが、1日中締めたままはNG
これは丹田意識の声がけなので、レッスン時間以外は、ボールやローラーで積極的にお尻をほぐすのがお薦めですよ!
※痛みがひどい時は、自己判断をせず必ずお医者様に診てもらってください

お尻マッサージで激痛が走る人は、マッサージ必須です!


大人バレエあるあるのケガを予防する方法
上記のような大人バレエを続ける上でのケガ予防には、カラダメンテナンスが鍵です
プロダンサーは定期的にメンテナンスをしていますが、大人バレエをしている人はどうでしょうか
レッスンに通うばかりで、メンテナンスをほとんどしていない…という人も多いのではないでしょうか
プロでなくても、カラダを酷使している点では同じです
むしろプロでないからこそ、日常のクセがカラダに残っています
大人バレリーナだからこそ、バレエが仕事ではないからこそ、メンテナンスを積極的に取り入れることがケガの予防になります
そこでまず習慣にしたいのが、セルフマッサージです
筋肉を使うのは、ある程度はバレエレッスンでしているので、ほぐすことから始めましょう
レッスンの無い日はクセをとる、レッスン後は使った所をほぐすつもりでマッサージを!

ピルエットで顔を付けるのが苦手な人は、首コリも原因のことが多いですよ
大人バレエで多いカラダの悩み
大人バレエをしている人に多いケガをあげましたが、ここでよくあるお悩み3つもご紹介します
- カラダが固い
- カラダのゆがみ
- 軸が分からない
実はこれらも、カラダをほぐす・マッサージ習慣が良い対策になります
「軸が分からない」はトレーニングをしたくなりますが、筋肉の強さの偏りが影響している可能性も大
とにかく可能な限りほぐす、毎日ほぐす、それから正しい位置に整えるイメージでマッサージを続けましょう!

マッサージ効果が感じられない時は「量」が足らないことが多いです。諦めず続けてくださいね♪
大人バレエ、これをしていたら注意!!
もし大人バレエをしていて下記の3つをしていたら、取り組み方を見直しましょう
- 鍛えるばかりでほぐしていない
- ストレッチばかりでトレーニングをしていない
- バレエレッスンのみでカラダを整えていない
動けるカラダで長く踊り続けるには、カラダのメンテナンスは必須です
体力・筋力がある人は、力任せな踊り方で肉離れなどを起こしやすく、柔らかい人は捻挫や脱臼が多くなる傾向にあります
ですがこれは、日頃のメンテナンス習慣でかなり予防できるからです
毎日忙しい中、なんとか時間を作ってバレエレッスンに通っている人も多いと思います
せっかく時間があるならバレエが良い、と思うかもしれません
でも、長く良い状態で踊り続ける・素敵な大人バレリーナでい続けるためにも、メンテナンスレッスンもぜひ取り入れましょう!

マッサージ、ピラティス等でカラダを整えて、長く楽しく踊り続けましょう♪
まとめ
美しいポーズが一番大変、と何かで聞いたことがあります
大人バレエを始めると分かりますが、バレエって本当に、全身運動!
だからこそ、大人バレリーナはどこかを痛めている人が多いです
でも、それは『筋肉の弾力性』を意識した、カラダメンテナンス習慣でかなり予防できます
今は便利なアイテムやサービスが身の回りにたくさんあります
ぜひこの機会に、それらを取り入れてカラダメンテナンス習慣をはじめてくださいね!